AZUSA TADOKORO LIVE 2023〜Private Room〜 ライブとアーカイブ
田所あずささんのとにかく数年ぶりのワンマンライブ、「AZUSA TADOKORO LIVE 2023〜Private Room〜」に、行ってきた。
そして、アーカイブも買った。
当然、グッズもいっぱい買った。
↑いっぱい買ったらサイン付きポスター当たりました。ありがとう………
結論から言うと、最終的には、楽しかった。
しかし、田所あずささんのワンマンライブには初参加だったので、「楽しかった」なんてものでは済まない感情が、たくさん生まれた。
それたちをつらつらと書いていこうと思う。
0.開場〜開演
テンションを上げるため直前までライブパンフレット読まんでおこうと、会場内で読む。
内容に感動しすぎてテンションは上がったのかどうか、もはや不明。感情が迷子に。
俺は田所あずささんが好きです。
開演5分前くらいからスマホの電源切ってなんとなく会場眺めてる時間、結構好き。
1.プライベート・ルーム
いきなりのライブ表題曲。
この日は殺人的な酷暑だったが、青の照明と、研ぎ澄まされた歌声が会場を侵食していって、本当に体感気温が数度下がった、気がした。
子供の頃、風鈴の音で涼を取る大人に内心疑問を持っていたが、子供の頃には持ち合わせていない感性、大人でないと得られない特別な感情、そのようなものが作用して生まれている現象なのだと、この時そう思った。
それこそ風鈴の音を耳にすると夏を想起するように、これからこの曲を聴くたびに夏のことを思い出すのかもしれないな。
たった1曲の中にも激しい緩急があるように感じた。
単純な静→動→静→動の繰り返しでなく、一節の中でもわざと声を荒らげる部分を作り、真に迫るような迫力のある歌い方をされていたように思う。
特にcメロ〜落ちサビは圧巻で、音源よりも自分はよほど好きになった。このライブを通して、どの曲もcメロからのパフォーマンスが本当に印象に残った。意図的にやっていたのだろうか?
全身が強張るような感覚に陥り、気づけば掌を握り締めていた。
2.ソールに花びら
AL『Waver』収録曲。
この日は2階席ということで当日はよく見えなかったが、アーカイブで衣装を確認してみると、布を全身にまとい、たくさんアクセサリーを付けていて、少し祈祷師みたいだな、と思った。
この曲はおしゃれさを前面に押し出したような曲調であり、それも相俟ってなにか神性のようなものすら感じた。
3.ちっちゃな怪獣
AL『Waver』収録曲。
この曲でようやく、ライブセットのベールのような垂れ幕がスクリーンの役割をしていることに気づいた。
強張って声が出ないのかと思い違うほどの繊細な歌声によって、観客席にまで緊張感が伝播していくような感覚があった。
その緊張感はピアノとともにcメロでピークに達し、しかし田所あずささんだけは一気にそこから抜け出してラスサビをぶつけてきた。
まるで電撃を喰らったかのような衝撃だった。
WaverライブBDで観ていた時から好きな曲だったが、生で聴くとここまで違うのか、と愕然とした。もう暑さのことなんてすっかり忘れ、鳥肌が止まらなかった。
この曲のお気に入りポイントがもう一つ。
ピアノが目立つ曲なので、BDやアーカイブなどの映像で見ていると、電子ピアノのランプがチカチカしているのを観測できる。初めて観た時からなんとなくここが、物悲しい曲調にマッチしていて好きな部分。
MC
さっきまであんな張り詰めた顔をしていた人なのに、もうこんなに早くいつもの笑顔で、いつもの笑い方で、いつもの喋りをしている。この緩急に本当にいつもやられています。
4.リトルソルジャー
歌い出しでなにかトラブルがあったようで、身振りで何かを伝えていた。
どんな種類のトラブルか分からないけど、イヤモニをしきりに押さえていたから、田所あずささん起点のトラブルではきっとないけど、こういうことをどこでも言わずにライブを終えていたし、この場も歌には違和感なくさっと切り抜けていて、かっこいいな、と素直に思った。
田所あずささんの楽曲の中でおそらく最も有名な曲。それに見合った盛り上がりを見せていたが、実は自分はライブ中、席から立てなかった。
というのもこのライブ、自分がいつも行っているようなものとは違いペンライトを振らないライブだったので、勝手が分からなかったのだ。
今思えば本当になんで?なのだが、当時は本当になんとなく立てなかった。周りが立たなかったからつい同調してしまった。本当に自分の性格で良くない部分だと思う。
立たなかった「原因」は分析できるが、「理由」は今考えても分からない。
この曲から始まるブロックはそのことで頭がいっぱいで本当に辛かった。自分なりにこだわりを持って立たないならまだいいが、本当は立って盛り上がりたいのに立っていないという状況が本当に辛かった。なんで途中からでも、立たなかったんだろう。
この先もし、読んでいるあなたが同じような境遇に陥ったら、自分の心の向く方に行動することを、強く強くオススメします。
5.Visual Vampire
この曲も継続してつらかったが、リトルソルジャーほど盛り上がる曲が続かなかったのは幸い。
リズム感がないので曲中のクラップは苦手なのだが、立っていないのだからせめてクラップは頑張ろうとか考えて、懸命にクラップをしていた。
6.ころあるこ。
AL『Waver』収録曲。
曲中、カメラに向かっての振りが多かったため迷っていたアーカイブ購入を決意した。
実際に購入し、視聴して、悶絶しながらブログを書いている。
「このライブのセトリは賛否があるのではないか」というような意見が、ライブが終わったあとにちらほら流れてきた。(実際に否定の意見を目にしたわけではない。)
昔の田所あずささんの楽曲にはロック調の曲が多くあったのだが、この曲が収録された『Waver』というアルバムから明らかに転換し、多くの楽曲の曲調が抑えめになっていった。
それに比例してライブのセットリストも静かな曲の比率が高くなっているので、それが合わない人から否定の意見があがるのでは、ということだ。
ちょうどこの「ころあるこ。」には、「昔のころあずのほうが 良かったと書かれるかもなあ けどドキドキしていたいの」という歌詞が登場するのだが、承前の意見のまるでアンサーのようにこの曲をセトリに忍び込ませているような構成が、とても美しいと感じた。
もちろん今までと変わっていることは陣営も理解しているし、それが合わない人もいることは理解しているが、「でもこれからはこれをやっていくよ!」という宣言であると同時に、「離れていく人に対して怒っているという意味では全然ないよ!」という意味も含まれているように思うし、田所あずささん自体もそういう人柄だと思う。
その人柄すらも歌詞で表しているという、ここにきての伏線回収があったのかと、一人で膝を打った。
もしかしたら全て、勝手な妄想かもしれないが。
MC
グッズのパジャマを買った人に手を挙げさせる時間があったのだが、その際に2階席は見えづらいと言っていて、少し安心した。
じゃあ自分含む2階席の一部が座ったままだったのは見えていないのかもしれないな、と。
ただ、次のブロックに移行する時、「こっからは座ってもいいかと思います」とも言っていて、わざわざ指定するってことは…と思ったりもした。
もし見えていたら本当に申し訳なく思う。立ちたくなくて立たなかったわけじゃないよと、伝えたいです。。。
7.箱庭の幸福
直近のデジタルシングル3曲の中で、自分は一番この曲が好きだ。
理由は、終盤に向けて溜めて行って一気に解放されるような気持ちよさがあるから。
ライブで聴くと、息継ぎのために声が途切れる瞬間すらも歌声の一部であるように思えて、より鮮烈に印象に残る曲になっているよう感じた。
8.Rest in a Stroke
AL『Waver』収録曲。
座ってと指定してもらえたので心置きなく座って集中して聴けた。
リズムが気持ちよくて好きです。
9.ドラム式探査機
「ころあずってこの路線になったんだ」と言われるなかでは少し毛色の違う曲なような気がする。
いわゆるチル系?なのだろうか。
音楽に明るくないので何に分類されるかは分からないが、ゆったりとした感じの曲である。
この楽曲は歌詞がとても特徴的で面白い。人生で聞いたことがないような文字列が頻出する。
ライブ映えもするとてもいい曲だと自分は思う。
10.クリシェ
AL『Waver』収録曲。
本当になんとなくの勝手なイメージだけど、夕方アニメのEDになっていそうな感じがする。主人公が延々と歩いてる映像が流れるやつ。
畳み掛けてくるようなサビ部分がやっぱり好き。
MC
前回のライブのゲネの日に階段から落ちた話をされていたが、会場にいるほとんど全員があまり笑っていなかったのが、「この人たち本当にころあずのこと好きなんだな」という空気があって頼もしかった。面白いより心配が勝つ感じがしていた。
あと、ライブ前にMCで話すこと考えてきたんだなあかわいいなあってニヤニヤしました。
このMCでも次のブロックに移る時に「ここからは立って〜…」と言っていた。やっぱりそういうことなのだろうか…
11.レイドバック・ガール
AL『Waver』収録曲。
イントロの1音目で鳥肌。この曲、本当に好きなんです。
「今、レイドバック・ガールを生で鑑賞しているんだなあ」という、その事実だけで感動して、少し泣いた。
歌っている時はこんなに繊細なのにMC中はへにょへにょしてるなあというギャップが可愛い、と思っている中でのこの「レイドバック・ガール」は、三層目のギャップであるように感じた。本当は二つを行き来しているだけなんだけど、このライブでの自分の中では、感じ方は三層目だったのだ。
以前観た時はその完成度に鋭利さすら感じていたのだが、今回も完成度は負けず劣らずにも関わらず、どこか余裕さを佇ませているような気がした。でもこれは多分、自分の田所あずささんに対しての感情が以前と比べ、大幅に尊敬の念が大きくなっていることに起因していると思う。
憧憬の感情が溢れていて、もう何をやっていても正しく見えている、正しく感じている、実際に正しくあって欲しいと願っている。いや、正しさの方から、田所あずさについて来い、と思っている。
12.DEAREST DROP
ロックで、盛り上がる曲。
アーカイブで聴いていると、なぜか盛り上がりと繊細さが歌声に同居しているように感じる。
どんなに派手で盛り上がる曲でも、やはり1曲の中に緩急というものがあり、盛り上がりの前には溜めが必要だと思うのだが、この「溜め」の部分が、『Waver』以降の曲の影響で更に繊細に歌われるようになり、このように感じているのではないか、と分析している。
過去の、方向転換前の曲にも、新しい息吹が吹き込まれているような感じがして、とても新鮮だった。
ただ、この辺りから気持ちを切り替え心を入れ替えて、周りなんてどうでもいいから気持ちの赴くままに盛り上がるようにしていたし、盛り上がれるようになったので、リアルタイムではそんなことは微塵も感じておらず、微塵も考えていなかった。
13.スペクトラム ブルー
最後の時計の音がこの曲の良い部分なのに、その音と同時に拍手が起きてしまった。しかし、このパフォーマンスに対して一刻も早く拍手で応えたいという気持ちもまた分かる。分かる。
14.ショートMC〜Waver
ここまでのライブに自分はずっと、「緩急」を感じてきた。
しかし、このショートMCに緩急なんてついていない。
緩急なんてものはついていないけど、きっと嘘もついていない、真っ直ぐな「いつも、ありがとう」という言葉を、僕たちに投げかけてくれた。
そのあと即座に始まる最後の曲、「Waver」。
これ以上の感情なんてあんのかよ。
もうMCの段階でかなり泣いていたのに「Waver」が歌われた時にまたもう一段階多く泣いた。
前回はこの感情を表す語彙が自分の中に無くて逃げたのだが、今回もまた、そしてまだ、この感情は自分の語彙では表せないようだ。
〜アンコール〜
1.Last Thursday
物販にてダウンロードカードという形式で販売された曲。
ころあずさんの愛猫のラジャの曲らしい。
なんか権利関係とかよくわかんねえけど各々の猫の動画と共に歌詞が良い感じに出るやつでTikTokとかで空前絶後の大バズして田所あずささん本人を含む取り巻く全ての人に莫大な利益が発生したりしないかな。
頼むからして欲しいな。
MC
一瞬指ハートしてたの見えてなかった。撃沈。
2.ストーリーテラー
泣いたあとってテンション高くなるよね。ということでもうどうにでもなれと爆発的に叫んだ。
ここまでセトリがどうの着席がどうのとうだうだ言ってたけどやっぱライブってこれがたのしーんよな。
ラスト.純真Always
ここまで溜めておいてここで田所あずささんの原点回帰かぁ〜!(原点ではないけど)、と舌を巻いた。やっぱりセトリの妙。
もうほんとに楽しすぎてもう周りのことなんてどうでもよかったなあ。
(余談だけど、誰がセトリ決めてるのか知らないけど、もしかして田所あずささんなりの、、、かも知れないな、と数日後、思ったりもした。)
ラストMC
みんな揃っての挨拶でころあずさんがいつものトチりを見せてしまうんだけど(かわいいね)、神田ジョンさんがすぐさまころあずさんの方を向き直して(大丈夫、すぐ行こう。)みたいな顔で声をかけてたのが、場慣れしている感じがあってとてもかっこよかった。
その後ころあずさんが一人になり、笑顔で去って行ったのが、とても印象的で、胸がすく思いだった。
最後のお辞儀をした時の表情が、アーカイブでも髪の毛で隠れて確認できなかったのが残念である。(と思ったが、隠れているのも想像の余地があってそれはそれでいいな、とも思った。)
これにて自分の田所あずささんのワンマンライブ初参加は幕を閉じた。
当日は疲れ果て書けず、翌日からは仕事があったため、結局1週間後の日曜日に一日をかけて書いたが、やはり鉄は熱いうちに打てと言う通り、たとえ当日の気持ちをメモに取っていても当日のアツさを取り戻すことはできないんだなあと、今回書いてみて痛いほど分かった。
次回以降もし何かを書くことがあれば、当日か悪くても翌日には書き始めないとな、と思った次第であった。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
↑Zepp DiverCity(TOKYO)もありがと〜